本記事では、フリーランスエンジニアの働き方について解説します。
未経験だが将来的にフリーランスとして働きたい
実務経験も積んだし転職と両軸で考えたい
このような人はぜひ参考にしてください。
業務委託とは
前提として、フリーランスエンジニアとして働く場合、業務委託での契約となります。
業務委託は大きく2つの形態に分けられ、請負契約と準委任契約があります。
請負契約
請負契約は、成果物に対する報酬です。
時間に縛りが無く働ける案件が多く、直取引でのやり取りが基本となるため単価の中抜きが無いのが特徴です。
ただし、期日までに納品できなければ報酬が発生しないため、納品計画をきちんと立てられる人に向いています。また、1つの案件がポシャった時のために、複数の案件を掛け持ちできる技術力と営業力が必要です。
メリットとしては、平日の隙間時間や夜間、土日を使って働けるので、時間や場所に縛られず働ける点が挙げられます。また、個人間やり取りのサービスもあるため、実務経験がない人でも案件を取れる可能性があるという点も魅力です。
その場合、実績を積むまでは単価が安くなりがちなので、長い目で見て経験を積むといったメンタルが大切です。
準委任契約
準委任契約は、時間に対する報酬です。
稼働した時間に対して報酬が支払われるため、安定的にお金が入ってくるのが特徴です。
ただし、プロジェクト単位で参画する案件が多く、日中帯(9:00-18:00)での作業を求められる傾向があります。そのため、完全に自由な働き方は実現できません。
しかし、参画先との信頼関係ができた先には、1日数時間程度の時短やフルフレックスでの働き方が許可される場合もあります。そのため、将来的には正社員より融通を効かせた働き方ができる可能性があります。
メリットとしては、実務年数として2〜3年ほどあれば案件を継続的に取ることができるため、フリーランスの中でも比較的安定した働き方ができる点が挙げられます。また、正社員とは違い副業の許可を取る必要がないため、フリーランスとしての本業+副業でやっていくという考え方の人にも向いています。
フリーランスエンジニアの働き方
初めてフリーランスになる場合、エージェントサービスを利用することが多いでしょう。
エージェントサービスとは、フリーランス案件を紹介してくれるサービスを指します。
例えば、レバテックフリーランスやITプロパートナーズといったエージェントが有名どころですね。
そして、多くのエージェントでは準委任契約が採用されています。
そのため、フリーランスエンジニアの働き方は、正社員と変わらず9:00-18:00となります。フレックス制が採用されている現場においては、始業時間と終業時間がズレることもあります。
また、作業場所に関しては、参画先企業によって在宅と出社の頻度が変わります。近年、市場全体で見ると出社案件の方が割合として高い傾向にあるため、フリーランスになったからといって完全在宅でできる訳では無い点に注意してください。
とはいってもやはり、単価が高く自分で営業をかけなくて良いのは魅力的なため、正社員が肌に合わないと感じている方にはおすすめの働き方です。
案件を取るまでの流れについて
大枠のイメージとしては、以下の流れで進んでいきます。
登録→面談→案件提案/応募→商談→契約→稼働
登録
エージェントサービスに登録します。
ここでは、レバテックやITプロパートナーズの大手に登録しておくと良いでしょう。保有している案件数が多いため、提案の幅が広がります。
また、福利厚生や完全在宅に特化したエージェントもあるため、用途に合わせてプラスで数社登録するのもおすすめです。
ただし、数を増やしすぎても連絡が来すぎて負担になってしまうため、多くても3-4社にしておくのが良いでしょう。
面談
登録したエージェントの担当営業とカウンセリングを行います。
ここで、あなた専属の担当者が付きます。
経歴と希望条件について話し、認識齟齬がないように詳細を擦り合わせます。
不安な点やサポート体制について質問があれば、この段階で解消することができます。
案件提案/応募
希望条件と経歴を基に、あなたにマッチした案件の提案が行われます。希望と違う案件が提案された際は正直に伝え、認識を再度擦り合わせるようにしてください。
もちろん、マイページ等から自分で案件へ応募することも可能なので、気になった案件があれば積極的に応募していきましょう。
商談
エントリーした企業との面接を行います。
フリーランス市場では、基本的に一回切りの面接で合否が決まります。エージェントによっては、面接に同席してくれる場合もあるため、フィードバックを参考にして場数を踏んでいきましょう。
契約〜稼働
商談で双方の合意が得られたら、契約へと進みます。
契約完了後、いよいよフリーランスとしての活動が始まります。
参画期間は
プロジェクトの規模や予算、ご自身のパフォーマンスによって参画期間は様々ですが、最低でも6ヶ月以上の参画となることが多いです。平均は1つの案件に1年〜2年ほど参画しますが、長い方だと5年〜10年も参画することがあります。
更新時期としては、初めの1ヶ月は試用期間となりますが、その後は3か月毎に更新していくのが一般的です。
もし稼働終了となる際は、終了の1ヶ月前に連絡が来ます。
そのため、残りの1ヶ月と少しを使ってスライド案件を探す流れとなります。基本的に、2週間〜1ヶ月もあれば次の案件に決まることが多いです。
まとめ
初めてフリーランスとして働く際は、エージェントを利用することが多くなります。そのため、働く時間帯は正社員と大きく差はありません。
しかし、単価交渉や案件選びなど、自由が利く面もあります。
・実務経験2-3年あり、今よりも単価を上げたい
・参画するプロジェクトを自分で選びたい
・どうしても会社員が肌に合わない
こういった人におすすめの働き方となるでしょう